こんにちは。ピアノ調律の徳田です。
石川から高山へやってきて早いもので6年目になりました。飛騨地域の皆様に支えられて日々仕事をさせていただいております。本当にありがとうございます!
6年目といえどもこの業界ではまだまだ駆け出しも同然です 笑
ピアノを触るたびに、この楽器の奥深さを実感する日々です。
そんな私自身の頭を改めて整理する意味でも(笑)、これから数回にわたってピアノの「整調」という作業について簡単に解説していこうと思います🌟
「整調」って聞きなれない単語だと思います。
調整じゃなくて整調。
…まあ逆になったところで、言葉のニュアンスに大きな違いはないのですが😁
ざっくり言えば「ピアノのタッチを良い状態に整える」作業です。
ピアノの鍵盤は88本あります。それぞれの鍵盤の状態がバラバラだったら、すごく弾きにくいですよね💦
この88本の鍵盤の状態を点検して、すべてをよい状態にそろえることで、良いタッチで、そして良い音で演奏することができるのです。
タッチを整えるだけで良い音になるなんて不思議ですよね。
整調は全部で20を超える工程があり、グランドピアノとアップライトピアノで異なる部分がありますが、全部解説しきるには途方もない時間が必要ですので……アップライトピアノの主要な工程に絞って解説していこうと思います。
これから調整をしていくヤマハの中古のアップライトピアノがありますので、このピアノを使います👐
メーカーや機種によって調整基準が異なるので、今回はこのピアノの基準で解説していきます。
あっ、今普通に「調整」って言いましたけど、作業の過程では調整って言うんですよね…ややこしくてすみません 笑
ピアノには1台あたり8000~10000個の部品が使われているといわれています。数えたことないですけど…
下の画像は鍵盤1本分のアクションを横から見た図です(ステイホームで時間があったので色も塗ってみました 笑)
詳しい仕組みはややこしいのでここでは省きますが、一つの音を出すのに100個近い部品が使われているんです!
しかも木材やクロスを使っている部品がほとんどなので、音と同じように温度や湿度の影響で少しづつ変化していきます。
これらの部品の状態を点検しながら、ひとつづつ調整していくというわけです。
前置きが長くなりましたので、詳しい解説は次回からとさせてください💦